Interview for jiro_konami

4.Jiro Konam(Photographer)/ 小浪次郎(フォトグラファー)

PROFILE

1986 年生まれ。2006 年より写真を始める。同時に父の記録を撮り始め、2013 年 TYCOOM BOOKS より写真集「父をみる」発行。個展、グループ展にも積極的に参加し、また雑誌、広告、CD ジャケットなどで幅広く活躍中。http://jirokonami.jp/

Question & Answer

  • Q1: 写真に携わるようになったきっかけについて、印象的なエピソードを一つ教えていた だけますか?
  • Jiro Konami(以下JK): 八丈島を出て上京してから東京の写真展でティルマンスの写真を初めて見ました。そ の時のタイトルが「Freischwimmer/Free Swimmer/自由に泳ぐ人」で、解き放たれてい る感覚というか、写真が泳いでいる感じを率直に受け、昔に初めて親父と海に入った感覚 が通じるものというか、やりたいことと感じていたことがリンクした部分はあったと思い ます。
  • Q2: ファッションブランド「mame」の写真集も手掛けられています。そのきっかけを教 えていただけますか?
  • JK: 「.fatale(ファタール)」というウェブマガジンで黒河内真衣子さん(‘mame’デザイナ ー)と一緒に仕事をすることがありました。彼女とは同世代だったので、お互いに感じる ことも似てますし、彼女の作る服も好きだったので、色々話していくうちに写真集を作る 話になりました。その時のシーズンのインスパイア先が彼女の実家のおばあちゃんの家で 、それで実際、彼女の実家に行ったんですが、すごいド田舎で、でも撮影で部屋の中に mameの服をかけてみたりして、服は現代的なんですが、それがすごくその空間にハマって 、都会にない感覚がとても面白かったですね。
  • Q3: 小浪さんの中でのシャッターを切る基準を教えていただけますか?
  • TJK: 日常的なんですが、非日常に見えるものに興味がありますね。ポートレイトにしても 、ストレートにこの人っていう面というわけでなく、あえて違う面で見せてあげたり、一 枚で完結するものでなく、枚数を使ってストーリーになるものを撮りたいと思っています。 撮っているときは撮ることだけに集中しているので、その後、写真を見返す編集作業の時 に、客観的に見てストーリーを作り上げていくスタイルが好きだと思います。 あとは、一番最初に撮った写真は選ぶようにしています。一番最初の写真は、意外と緊 張した顔をしていて、それが一番良かったりするので。場合によっては、最初の一枚だけ で撮影を終わらすときもあります。
  • Q4: 「非日常」という意味で、様々な被写体を撮られているティルマンスと同じく多種多 様な被写体を撮られている小浪さんの写真で何か通じるものがあるのではと個人的に思っ ているのですが、その点についてご意見を伺えますでしょうか?
  • JK: それは、あると思います。彼の作品の中で「コンコルド(超音速旅客機)」を撮って いるシリーズがあるんですが、それが好きですね。内容はただコンコルドを撮っているだ けなんですが、コンコルドって非日常的であまり馴染みがないんですけど、それが段々「 日常」に見えてくるんですよ。色んな角度から撮っていて、36ページくらいあるんですけ ど。彼は、「非日常」の事柄を「日常的」に見せることがすごい得意な人で、もちろんそ の逆もあるんですが、それはとても面白いなと思っています。
  • Q5: ご自身が感じられた最近の刺激または、考え方や価値観において、再発見したことを 教えていただけますか。
  • JK: 写真を初めて10年経つんですが、始めたときに絶対10年続けようと思っていました。 写真を自分に教えてくれた人がいて、その人の為にも10年やろうと思っていて、それがま た10年やろうって思いが変化したことですかね。今までの10年は割とその人の為にやって いたというところがあって、今度は自分の為にやろうと思っています。もちろん今までの 10年も自分の為の10年だったんですけど、これからの10年は自分に尽くす、自分の為にや ってもいいかなと思っています。